「鏡」第2号(2011年10月)から。編集・発行は寺澤一雄。
特集等はなくて、参加各人の14句+散文のほかは、前号の作品鑑賞などだけというシンプルな構成。次号以降、何か増やす予定らしい。
揚羽死すとも天命と言はざりき 八田木枯
昼寝して夜は夜でねむることかなし
正宗白鳥忘却説と花めうが 大木孝子
流星や人間に尾のあるといふ 羽田野令
納涼のこととしてデモ歩きけり 大上朝美
王冠にビールの名前書いてある 寺澤一雄
目に見えぬ地球の丸さ夏夕べ 森宮保子
まづ一つゆるゆる揚げし花火かな 菅野匡夫
コーヒー豆のやうなる地図記号薄暑 木綿
目覚めれば誰もゐぬ國昼寝の子 村井康司
大夏野馬刺チップスぱんぱんに 谷 雅子
長き夜のそこからさきは錦糸町 西原天気
昼顔は地底世界の拡声器 笹木くろえ
地震過ぎて風鈴吊すことはなし 中村 裕
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ムメンシャンツ(Mummenschanz)
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