今週の週刊俳句は「まるごとSSTプロデュース号」である。
SSTというのは榮猿丸、関悦史、鴇田智哉の3人からなるユニットで、公の活動は今回の週俳ジャックが初めてとなる。主義主張などは特にない(写真が出したかっただけという説もある)。
評論がいいものが多くて、四ッ谷龍さんに書いていただいたものなど拙句の印象が自分でずいぶん変わった(画面上部のロゴ写真で自分でぶち壊しているかもしれないのだが)。相子智恵さんの「SSTには期待しない」も事前にタイトルだけ聞いていて、どういう内容になるのかと思ったがこれもお祭企画に相応しいありがたい内容。
榮猿丸論の梅﨑実奈さんというのはどういう方か知らない人も多いと思うのだが、ツイッターでやっていた『新撰21』読書会によく参加してくれていた紀伊国屋書店の店員さんで、外国文学から現代俳句まで幅広く興味があり、『新撰21』の売出しにも力を注いでくれていたという、俳句にとっては大変に貴重な人である。ご本人は多分実作はやってらっしゃらない。
今回の私の10句は単語ごとにリンクがはってある。
最後の《超未来の…》の句ははじめから小松左京「神への長い道」本文へのリンクをはっておかなければと思っていたのだが、猿丸さんが単語全部にまともなもの、とんでもないもの取り混ぜてリンクをはらないかというアイデアを出してくれた。
それであちこち検索し、適当なリンク先を面白がって拾いまくり、送稿したのだが、結果として妙にアキバ系のネタが多くなった。
ことに初音ミク。
送ってしまってから気がついたが、これでは「イタ車」ならぬ「イタ句」ではないか。
別にそういう作品を目指していたわけでは全然ないのだが。
ちなみに私自身はいわゆる美少女ゲームは、人から貸されて昔やってみたことはあるが、静止画の下の文章をひたすら読んでいくのが退屈で途中で飽きてしまい、クリア出来たことがない(知らない人にも見られている可能性があるので付け加えておくと「初音ミク」はボーカロイドであり、ゲームキャラではない。念のため)。
ウラハイも今週はずっとSST連動企画。
今日はさいばら天気改め西原天気さん編集による「ツイートでたどるセキエツ氏の天使的日常」である。
私のツイートを拾って並べて句の背景に触れるという労作で、ツイートなど自分でも忘れているのが大半であり、通して読むと何だかわからない人に見えるが、これは編集の妙である。
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