「俳句四季」3月号に作品8句を発表させていただいているのだが、これが杉原祐之さん(ツイッターでお互いにフォロー中)の8句と見開きで隣り合わせだった。
首妙に曲げし赤子に冬日差す 杉原祐之
枯木立鳴るや嬰児目を瞑る
フォロワーにはお馴染の愛娘を詠んだ健やかな俳句。
隣の私のは、自分の体調不良や生活不安を、年末年始に見たパキスタン北西部での無人機攻撃の記事などと、同列の現実としてまとめた死臭紛々たる作品だったのがいかにもお目汚しといった感じだが(後から思えば、小説としてはさほど愛着を感じなかったとはいえ伊藤計劃『虐殺器官』を読んだ影響といったものもあったのかもしれない)、この見開き、死生の好対照というよりは、杉原さんの句の清涼感が救いとなっている気がする。作風やアプローチは逆だが、双方現実に拠った作り方。
週刊俳句が今週で第200号を迎えた。表紙も先週とは打って変わってすっきりした。発足当初は自分も関わることになるとは思っていなかった週俳だが、長く継続することでずいぶんと多くの人を巻き込み、引き出している。
200号おめでとうございます。
先週のSST特集期間中は「ウラハイ」も毎日その関連記事が載っていた。
「ウラハイ」の存在を知らない人もたまにいるようなので、こちらからも各記事にリンクを張っておく。記事編集は全部西原天気さん(リンク集〔1〕は全部、ブログ「夢の帆柱」へのリンク)。
SSTをもっと知るためのリンク集〔1〕
引用の置きもの 宮川淳+鴇田智哉
ツイートでたどるセキエツ氏の天使的日常
SSTをもっと知るためのリンク集〔2〕●まるごとSSTプロデュース号 反響と楽屋話 on twitter 他
引用の置きもの ジャン・ボードリヤール+榮猿丸
SSTをもっと知るためのリンク集〔3〕週刊俳句で読むSST
御一緒させていただきまして有難うございます。
双方現実に拠った句というまとめが清清しいです。
投稿情報: すぎはらゆうし | 2011年2 月28日 (月) 19:09
何というか今回の並びは拙作が「お目汚し」という言葉を体現しているかのようでした。
杉原さんの句が救いになったという人が多分いるのではないでしょうか。
投稿情報: 関悦史 | 2011年3 月 3日 (木) 15:54