短歌同人誌をもう一つ。
「Esコア」第20号(2010年12月)は、以前一緒に連詩に参加したことのある江田浩司氏から、超新撰21竟宴会場でもらった。噂では誌名(「コア」の部分)が毎号変わっているらしい。
評論が多く、かなりボリュームがある。
ここからは理由はいらず磨かれた敷石をひとり踏んでゆくのみ 松野志保
「ムーミン谷に住みたいの!」という娘(こ)に育ち
ほんとうに白い時計が似合う 村松直子
原爆ドーム撮ればかならず写りこんだ市民球場の照明灯よ 谷村はるか
パソコンが記憶奪われ死ぬ様をただ青ざめてわれは見しのみ 桜井健司
寺町の小雨の路地に車窓より幼女を見たり いつの世の妻 大津仁昭
肉体が植物と成りその繊維漉かれて青き性欲残す
蒼穹につづく墓原ゆく雲や白鑞の影うごくたまゆら 江田浩司
聞いてわたしのからだをめぐる瀬の音を 今朝鳥かごで小鳥が死んだ 加藤英彦
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