「鬣」(代表:林桂、編集:水野真由美)第59号(2015年5月)から。
外山一機の俳句時評は松下カロ評論集『女神たち 神馬たち 少女たち』について。
双腕のまた生へてきて愛(かな)しかり 堀込 学
死火山や野に渺々と皮衣 後藤貴子
花冷えにありけり針と糸のいろ 水野真由美
母を呼べば凍らんとして翔つ蝶よ 萩澤克子
ラーメンを吹くとき虚無はなかりけり 暮尾 淳
フライパンですきやきをするのだと思へ 外山一機
深(ふか)く深(ふか)く
埋(うず)めて
深(ふか)し
缶(くわん)の闇(やみ) 林 桂
ピアノなる一つの狂気 ぼたん雪 田中霆二郎
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