『骨に似る』は飯塚よし枝(1962 - )の第2句集。序文:古田紀一、栞文:関悦史、西村麒麟。
著者は「夏爐」同人。
囀りを聞き分けてゐる空の青
美しき切り口に満ちクリスマス
はしやぐ子をじつと見つめてマントの子
腕長きイエスキリスト花の冷え
恋の日記出てきし夜は栗ごはん
同窓会の受付楽し雛の日
泥団子つるつるひかる小鳥かな
ミサイルは洋上に落つ麦を踏む
文学や種の多くて黒葡萄
赤飯のうへにコロッケ田植果つ
めくるめく椎茸の襞深更の
zoom背景顔侵しゆく神の留守
ビールジョッキを輪染みにもどす生身魂
座布団に座らぬ男年忘
焼き切りを望む一筆クリスマス
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
コメント
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