「夢椿」(発行:洛南高校俳句創作部)第11号(2021年8月)から1人1句ずつ。
着ぐるみの眼の奥の暮秋かな 川田美紀
呼び鈴のあちらへ響く夕立雲 釜江康太
茄子洗ふ手に静脈の浮き出づる 山上莉央
制服に手アイロンして卒業す 伊藤栞奈
踏切の警告音や冬の暮 山本泰己
新聞社の書き方の差や蝉の殻 古田優太郎
以下、OB、OG。
話し終へるとひたひたのかき氷 黒岩徳将
小さくて白い車がよく灼かれ 細村星一郎
冷房にときどき捲らるゝ頁 大西 遼
以下は同じく洛南高校俳句創作部の「立志」(2021年10月)から1人1句。
翻車魚の浮き沈みたる碇星 綿実果樹
樹になれぬ空蝉は引き剥がされて 魚群探知機
朝顔や祖母に母の名で呼ばれ 山上莉央
ソステヌートペダル八月十五日 蛍丸
着ぶくれてSNSをミュートして ますかけ線
木の上のサッカーボール鰯雲 蛸
ばつたの眼ブラックダイヤの如けぶる 桂晃
以下、OB。
フラミンゴが避ける紅葉の潦 黒岩徳将
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