『成長痛の月』は飯島章友(1971 - )の第1川柳句集。
著者は柳誌「川柳スパイラル」「川柳雑誌風」に参加。
脱ぎ終えて世界に幕を引く百足
あれが鳥それは森茉莉これが霧
鬱の字をスノードームで散骨に
国民的絶叫少女コンテスト
あざらしが受信トレイに紛れ込む
三つ指をつきつつ妻は腕立て伏せ
オムライスみんなこわくはないのかな
準急は地平線です目覚めなさい
過去問を解きつつ風葬だったこと
毎度おなじみ主体交換でございます
広義では臓器にあたる砂時計
地球時代から継ぎ足したタレである
ひさかたのひかりがすべてお説教
髭のなきシン・マルクスが出現す
文字盤のⅫが海であったころ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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