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2021年6月ふらんす堂
『妄想ミルフィーユ』は仁科淳(1971 - )の第1句集。
厳冬や我が夢に君やすらげる
巣籠りをやめて俗世のまばゆかり
こころ裂かれて朧月凝視せる
戸を開けて炎暑の街の死臭かな
双六の駒をもどせる嬉しさよ
子らの興うつりやすくてあめんぼう
秋祭ポスターそこかしこ死にたし
色情に友よりはなる鶏頭花
我が愛の君わづらはす露と消すよ
敗蓮やたれ知らぬ千切れて神経
「木の葉」から「落葉」へとその差は社会
初夢に人みなおなじゆめをみる
元日の殊にまばゆきパトロール
花は黙つてゐれば咲く左様なら
冬銀河君あきらめてある未来
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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