『鈍行』は水野結雅(現在、小学6年生)の句集。2019年度「句集を作ろう!コンテスト」40句部門の優秀賞作品として冊子化されたもの。
著者は保育園年長から俳句を始め、父、名古屋高校の生徒らと俳句を作って句会に参加している。
鼻曲がるペルシャの王や唐辛子
天びんのつり合つてゐる彼岸かな
どら焼きのあんのはみ出る秋の暮
チョコレート斜めに割れて息白し
クリスマス電子レンジに父の皿
啓蟄や竪穴住居もっこりと
ヒヤシンス視力検査の待ち時間
見わたせばつつじの道となつてをり
地下鉄の路線図蟹の脚長し
鈍行は僕の生き方かぶと虫
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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