『浜辺のクリスマス』は水谷由美子(1941 - )の第2句集。
著者は「青山」「パピルス」同人。
叱りたるあとの寂しきしやぼん玉
初夢に我が家見てをり旅にゐて
聖堂の暗く涼しく一人かな
ベビースイミング終へし赤ん坊抱き取りぬ
忘れ物に引き返さうか花ミモザ
郁余の長女 万友子十三歳
セーラー服着て巴里祭が誕生日
亡き母の春着に力貰ひけり
ぼろ市のパンプスに足止まりけり
ドラゴンフルーツもて会食の終りけり
船旅やプールサイドに夜の句会
レオタード干しあり春の風の中
ダイヤモンドヘッド明るき月の下
冬草を踏み冬草の名を知らず
吊り橋の大丈夫かしら着膨れて
庭中の土が蠢くチューリップ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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