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2019年10月角川書店
『さくらの夜』はローバック恵子(1946 - )の第1句集。跋文:坂本宮尾。
著者は「青山」「パピルス」同人。
ひばり野へメタセコイアの木々抜けて
鳥帰る墓石に刻むネパール語
四月来るパンに蜂蜜よく伸びて
古農具に鉄の乾きや草の絮
露けしや切株のみな新しく
寒椿一輪部屋に墨を磨る
ポップコーン買つて加はる花筵
裏山へ続く裏庭熊谷草
道標の文字やはらかし草の花
冬の夜や岩塩を振る肉料理
国道を逸れて旧道山桜
駅前に大き緑蔭献血車
雪の夜や反故より墨の匂ひして
天窓の大き屋根裏夏の月
蛭の山携帯電話繋がらぬ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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