『未来一滴』は乾佐伎(1990 - )の第1句集。
著者は「吟遊」会員。
好きという一語でできた銀河系
寒昴感じるための別れです
冬空の青さに二人立ちすくむ
君思えば無人の駅に積もる雪
パンジーはさよならがない街に咲く
芝桜どこかに私の道がある
ネモフィラの青へ大空帰ってゆく
紫陽花咲いて私は雨にも傘にもなる
ザク切りのキャベツ君に会いたい
ハローウィーンまっくらやみに飴一つ
金木犀の香を食べたいか猫が鳴く
白ヤギは大きなツノで月を呼ぶ
八月から九月へ白いドレス着て
君は笑い私の羊はよく眠る
ゆめの中いろんなかたちがうごいてる
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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