『柚子とペダル』は中原幸子(1938 - )の第3句集。帯文:坪内稔典。
著者は「船団の会」会員。
二時三時四時五時六時鰯雲
春の闇とも水をのむピカソとも
月のぼるわたしが小石だったころ
月の道どうしたことかみんないる
お、山が笑ってる締切りがくる
子の目玉母より大き新樹光
十三夜王水は金溶かします
おぼろ月飛び降りるのは好きですか
釣銭に異国のコイン山笑う
毎日毎日毎日夏で朝ごはん
春は名のみの出した歯磨き戻らない
青嵐ブッダを彼と呼ぶ男
似た人が来るな違うな南風
プレミアム醤油はるかに祭笛
茅の輪くぐって草に成長点あって
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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