「夢椿」(発行:洛南高校俳句創作部)第8号(2018年8月)から。
俳句甲子園のときにもらってきた洛南高校の部誌。小池康生が部のコーチとして一文を寄せている。
各人7句掲載されているなかから、1,2句ずつ抄出。
木漏れ日のなかで蛙となりにけり 夕星
麦秋の強く曲がりしソーセージ
春眠の重さトトロのやわらかさ 燕雲
先生は僕だけ怒る桜の実
夕蛙廃墟のタイル点々と 後藤瑞希
蜜豆を食ふなり神と和解せよ 石龍子右大臣
モナリザの模写は誰かに似て秋思 弓
念仏に息継ぎありて風薫る 井口葉子
春眠や丁寧に餡包むごと 中野葵
紫陽花や人の背丈の皆違ひ 小林さゆり
一語だけ書いた原稿遠蛙 諸石光潤
心太けはしい顔でよく喋る 古勝敦子
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消火器の取手が緑油照 黒岩徳将先輩
サングラスかければ母の女優めく 玉貴らら先輩
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