開成学園俳句部の部誌「紫雁」第15号(2017年9月)から。
第20回俳句甲子園のレポート「俳句甲子園奮闘記「両翼」、顧問の俳句等も掲載。
以下、高三の作品。
湖へ向く心地障子を貼り終へて 山下真詩
月天心倉庫はあかあかと飢ゑて 筏井 遙
ランナーの万の心臓雲の峰 板倉ケンタ
爆心地橋は無数の汗を覚え 秋庭左右太
脊椎はさびしき塔よ大西日 岩田 奎
以下、高二の作品。
丼の縁あをあをと土用波 渡辺 光
望の夜や秤は零をさせずゐる 郡司章太
標札の消えゆく町や冬薔薇 折井森音
榾の宿影すみずみにゆきわたる 横内 深
月光に外階段はピアノめく 須藤凪斗
以上、各人一句ずつ引いた。この後、高一から中一までの作品が並ぶが略。高二と高一の間でひとつ大きな差がある気がする。
コメント
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