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2017年9月ふらんす堂
『片白草』は大西朋(1972 - )の第1句集。序文:小川軽舟。
作者は「鷹」「晨」同人。
たんぽぽや円柱の影伸びてくる
睫毛まで砂粒つけし水着の子
ガスタンク照り黒揚羽交みけり
ブロンズの乳房を伝ふ秋の雨
家々に牛乳置かれ稲の花
灯りたる畳廊下や春の雪
重き戸を引いて出入りや草の花
月明に皺一つなきシーツなり
ボール蹴れば空気の音す雲の峰
片白草魚に声になかりけり
白き花流れて来る浮巣かな
芋虫の前進雨を弾きつつ
縁先に白菜積まれ猫眠る
石段に砂踏む二百十日かな
寄居虫の組み合ひ波にさらはるる
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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