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2016年5月ふらんす堂
『寒林』は髙柳克弘(1980 - )の第2句集。
片隅にグッピーの死や美食会
短日や模型の都市の清らなる
かはほりや女と肉を喰ひにゆく
名乗らぬ者扉を叩く炎暑かな
諸葛菜小鳥の墓をおほひけり
ソーダ水をんな木馬に乗せておく
月とペンそして一羽の鸚鵡あれば
絵の少女生者憎める冬館
うらがへし猫の蚤取る生きる意味
片寄せて雪あり足蹴跡数多
寝巻の子枯野吠ゆると起きて来ぬ
嗚咽なし悲鳴なし世界地図麗らか
雪投げの母子に我は誰でもなし
ビルディングごとに組織や日の盛
見てゐたり黴を殺してゐる泡を
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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