『流星に刺青』は秋山泰(1954 - )の第1句集。跋:坪内稔典。
秋山泰は「船団」会員。
海開くフランス装の書を切って
梅の実のソコだけ大人びてくるの
じゃんけんにかちつづけてる雲の峰
女でも男でもなく柿三つ
この星に最後の一人さんま焼く
アメリカでゴジラが騒ぐ原爆忌
冬銀河どこまで繰っても前掲書
冬ざれの飛べない蝶はただの紙
達郎の声出せるかも聖夜には
草萌える付箋だらけの五校ゲラ
木の芽あえ母の遺した謎レシピ
春の雷わたし好みを知るアマゾン
青き踏むもうもどれないふたりとも
この世には目覚めはしない春の虹
全ポスター剛力彩芽風光る
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
コメント
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