「群青」(発行:櫂未知子・佐藤郁良、編集:三村凌霄・大塚凱)第9号(2015年9月)から。
仲寒蝉の俳句時評は北大路翼句集『天使の涎』と市堀玉宗句集『安居抄六千句』について。
永山智郎の「句集を読む」は村上鞆彦句集『遅日の岸』について。
八月や火傷しさうな町を欲り 櫂未知子
高々と帰帆のごとく捕虫網 佐藤郁良
マネキンのごとく向日葵群れてをり 渡邊有晴
六月の切手に幹の味少し 青本瑞季
靴音の硬さに百合の蕾かな 青本柚紀
短夜の底黒々と醤油差し 浅沼 璞
ゆふがほや歓楽街は灯ともして 宇志やまと
金魚玉吊れば指紋の照る角度 大塚 凱
食堂に一番にゐる涼しさよ 小野あらた
この中に貴種紛るらん金魚釣 興梠 隆
モノレールゆつくり梅雨に入りにけり 酒井俊祐
ふとももの日焼見せ合ふ更衣室 玉城 涼
棄て牛に水やる人よ青嵐 永瀬十悟
オムレツ上の五言絶句を消し涼む 福田若之
クリームに埋もれ聖菓の家二軒 三村凌霄
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Jan Garbarek - Leverkusener Jazztage 2009
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