2015年
ふらんす堂
『掌をかざす』は、ふらんす堂のHPに連載されていた小川軽舟(1961 - )の俳句日記をまとめたもの。
著者は藤田湘子に師事。「鷹」主宰。
人日や庖丁を研ぎ葱を切り
野猪(くさゐなき)初霜に鼻擦りゆけり
爆竹を痛がる地べた春近し
朝触るるもののつめたき二月かな
妻に逢へる出張バレンタインデー
梅散つてこの世のどこか軽くなる
鍋の水濁さず蜆しづみをり
留守の間に近所の祭過ぎてけり
仏壇に象牙の撥や若楓
玉葱畑上空白き光満つ
掃除ロボット留守を働く汗も知らず
大笊に蝦蛄湧くごとしわらわらと
鳴つてゐる電話が見えて昼寝覚
立秋や焼きそばパンに紅生姜
写生帖手の影あはし枯葉降る
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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ルンバ猫 お掃除開始!!
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