2015年
角川学芸出版
『天風』は西宮舞(1955 - )の第4句集。
2007年から2013年までの354句を収録。
著者は「狩」創刊同人。第2句集『千木』で俳人協会新人賞(本書の著者履歴には「俳人協会賞」とあるが、誤りとのこと。後日版元から訂正があった)。
匂ひ立つ雨後の山々新豆腐
何事ぞ花喰ふ鳥の騒ぎやう
花吹雪抜けて見知らぬところかな
白滝に召さるるごとく近づきぬ
足音でわかる人待つ秋の暮
人に添ふごとくかたむく夕桜
風の道すぐに閉ざして芒原
台風のなか夫も子もよく眠る
熱の子の睫毛影なす秋ともし
初日得て山河つぎつぎ立ち上がる
ペガサスの影過りしか春障子
建てかけの家のがらんと三が日
深ぶかと森の息づき苔の花
春潮や人類いづこより来たる
柿あまた生り捨てられて峡の村
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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