2015年
ふらんす堂
『花綵』は太田土男(1937 - )の第4句集。2005年から2014年まで10年間の句を収録。
太田土男は大野林火、松崎鉄之介に師事。
1994年「百鳥」(大串章主宰)創刊同人。
2008年から「草笛」代表。
フラスコの沸騰中や桜咲く
アテルイの首飛んでゐる青野かな
えぞにうや水平線と地平線
涼しさや馬の進化の骨標本
雁やとはに被爆の弁当箱
春雨の伝はつてゆく野面積
鬼やんま目玉になつて飛び来る
縄跳びの子の一人づつゐなくなる
釜石の照井翠より報あり
春星の美し津波第一波
山葡萄廃村を守る水の神
赤紙の複製もらふをとこへし
王国は砂に埋もれてつちふれり
野遊びに雲の図鑑をひろげけり
耕して土の素性を覚えけり
青嵐座敷わらしとすれちがふ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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