「らん」(発行・鳴戸奈菜、編集・五十嵐進、西谷裕子、皆川燈)No.68(2015年冬)から。
著作集に未収録だった永田耕衣の文章「月士論」(「鶏頭陣」1936年1月号掲載)が発見され、今号から分載されている。「月士」は後の中島斌雄。
特集は「詩の原郷へ 永田耕衣/飯島晴子」。
狐火や済んだことよと再稼働 片山タケ子
円周率鯵の開きに顔ふたつ 山口ち加
森が食うひしゃげた顔の幼稚園 五十嵐進
目力をつよく三島忌の壁ドンは 金子 彩
火星では新米炊いてゐる時刻 嵯峨根鈴子
芒野を跨いでいった翁かな 鳴戸奈菜
大天使ミカエルの手の百合昏し 服部瑠璃
落蝉をカリと踏む人踏まぬ犬 腐川雅明
龍宮の庭の柘榴は固すぎる 皆川 燈
カンダタの墜ちて底なき冬銀河 もてきまり
後記より。
連載中の五十嵐進「農をつづけながら…フクシマにて」が本にまとまるらしい。
*****************************************************
YMO** MUSIC PLANS
コメントを投稿
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。