2014年
邑書林
『春風』は森泉理文(1956 - )の第1句集。
作者は「里」創刊同人の女性。解説:島田牙城。
東京タワー東京ばななの土産かな
丼で抹茶飲み干す半夏生
蜘蛛の糸鯰がかかるあの世かな
ホテル内藤朝食のトマト一切れ
蟷螂の斧より低き叱る声
新馬鈴薯の鍬に刺さりし重さかな
一片から埋まる谷底やがて雪
恋猫の幅に雪道開いてをり
犬ふぐり花小さきに根の深し
山蟻の大好物の卵焼き
花の宴海苔弁当で晴れてをり
白鳥もヘリコプターも目借時
春光の畑に回す洗濯機
レタスよりハムの枚数サンドイッチ
鉄工所扉のなくて春の闇
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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