2014年
不虚舎
森山光章という全く未知の人の「句集」だが、著者の来歴などは大井恒行さんのブログに書かれていた。
1990年3月に「俳句空間」新鋭作品欄・第三回新人賞準賞を受賞、15冊の著書があり、小説家、精神科医の帚木蓬生を実兄に持つという人らしい。
なお、この句集『実には在れども滅すと言ふ』にはノンブル(ページ数)が付されていない。
〔一念三阡〕、全ては終わりの言之葉である、諾(ダー)! 「終わりの言之葉」に傍点
全てに意味がある、〔妙法〕が〔無い〕を支持する
タラズのアインシュタインの光を躙りながら、文殊(われ)は叫喚(おら)ぶ 「タラズの」に傍点
『プリズナー・ナンバー6』、主體を仮構する〔偽りの円環構造〕を砕滅する 「砕滅する」に傍点
〔ある〕の終わりを砕滅の意志で研ぐ、終わりの力動のみがある 「砕滅の意志で研ぐ、終わりの力動」に傍点
終わりの言の葉とは、〔光を超えるもの〕である、闘争のみがある 「終わりの言の葉」に傍点
〔我〕を供犠する〔彼方〕の夜、「共」は現前する 「供犠する/現前する」に傍点
懸命の所為そのものが〔成佛〕である、そこには永劫がある 「懸命の所為そのものが/そこには永劫がある」に傍点
わたしは永劫の終わりに眠りつづける、だが出立の時である 「出立の時である」に傍点
〔ある〕を無いへと覚智させる「学」、闘争のみがある 「無い/闘争のみがある」に傍点
〔龍女(きみ)は一切衆生を愛(いと)しむ〕、我は〔無い〕へと終わりの刃を研ぐ 「終わりの刃を研ぐ」に傍点
「換喩的現在(タラズ)」を浣腸し、〔普通〕を彼方する 「彼方する」に傍点
〔夜の終わりの闇の底で哭く鬼〕、〔ある〕とは闘争である 「闘争である」に傍点
〔無い〕は終わりへと炸裂する、諾のみがある 「炸裂する、諾のみがある」に傍点
無惨なる〔ある〕を嘲笑(あざわら)いながら、支持する 「支持する」に傍点
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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Georges Bataille en TV (1958)
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