ふらんす堂のPR誌「ふらんす堂通信」141(2014年7月)で、なんと吉増剛造の新連載「蕪村心読」がスタートした。4ページほどの、例のルビ、カッコ多用の自由詩である(打ち込みでの引用は困難)。
愛読していた詩人と、思いもかけない同じ誌面での連載になってしまって、それはいいのだが、「BLな俳句」などではなく、もう少しふざけていないテーマの方がよかったかとチラッと思わないでもない。
今号は第5回田中裕明賞を受賞した榮猿丸と西村麒麟の新作10句とエッセイ、そして私家版のため入手困難だった西村麒麟の受賞句集『鶉』が全句掲載されているので、これだけでも買う価値あり。
もう一つの目玉記事は、揃って第1句集を上梓した長嶋有・榮猿丸・野口る理のトークイベント「春のお辞儀がしやりりと点滅」の完全収録。互いの句集から選句(逆選あり)をしあっている。
これ私は不調で行けなかったのだが、いい意味であまり俳句のイベントっぽくなく、ラジオでも聞き流しているような雰囲気。
「ふらんす堂通信」は「ふらんす堂友の会」入会者でなければ見られない雑誌だったのだが、最近、都内の書店、以下の12店舗で取扱いを始めた。手に取って中味を確認する機会ができたわけである。本体価格556円。
◆ジュンク堂書店 池袋本店
◆紀伊國屋書店 新宿本店
◆紀伊國屋書店 新宿南店
◆東京堂書店
◆八重洲ブックセンター 本店
◆オリオン書房 ルミネ立川店
◆オリオン書房 ノルテ店
◆紀伊國屋書店 札幌本店
◆丸善&ジュンク堂書店 梅田店
◆ジュンク堂書店 京都朝日会館店
◆ジュンク堂書店 新潟店
◆ジュンク堂書店 那覇店
台風情報ジムノペディを夜どほし掛け 榮 猿丸(「呟く男――新作10句」から)
扇風機余白の多き句集歌集 西村麒麟(「扇風機――新作10句」から)
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