「翔臨」(編集発行:竹中宏)第80号(2014年6月)から。
馬場駿吉「晴朗なる 死との対面――宮下初子句集「いと」を読む」を掲載。
雪嶺は空の鏡に夜も昼も 竹中 宏
亀鳴くは犬猫鶏の声のひま
田螺とは谷間(あひ)をゆく旅人なり 中田 剛
黒鳥はヘイトスピーチが飲み込めず 小笠原信
マラソンの佳境に捨てるサングラス 中村紅絲
傘立てに杖三四本涅槃寺 尚山和桜
月明り帝国ホテルの一間かな 百尾庸子
少年の鎖骨がいやがる浴衣の衿 小笠原京
獅子舞がホテルのディナー席に来る 上羽美津子
寒林になぜか回転椅子ひとつ 中野真奈美
庖丁や半島をゆく春日傘 小山森生
湯呑み三つ新茶のしづくひとつづつ 後藤洋子
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Messiaen - Turangalila Symphony - Dutoit - Thibaudet - Claverie
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関 悦史様
「湯呑み三つ、、」の句「河地住美」となっておりますが、「後藤洋子」氏の句です。気が付きましたので、お知らせします。 河地住美
投稿情報: Kawatisumi | 2016年4 月18日 (月) 15:09
河地住美様
大変失礼しました。
訂正しておきました。
投稿情報: 関 悦史 | 2016年4 月18日 (月) 19:57