俳句の比重がだんだん増えてきて、今号は宮坂静生、中原道夫、関悦史、矢口晃、渋川京子、佐藤清美、長嶺千晶、水野真由美、瀧澤和治、仲寒蟬、井越芳子が各50句、林和清、鳴戸奈菜、増田まさみ、小野あらたが各14~30句を寄せている。
それに小林貴子のエッセイ「縄文時代を生きる俳人――宮坂静生の近業《宮坂静生論》」も掲載。
高岡修の連載俳論「〈俳句進化論講座〉詠下ろしⅤ句自註」は第8回。
詩歌俳句以外では、武田肇の短編小説「ゴンドラの唄 Barcarolle」も。
浜昼顔濤は自刃を繰り返し 宮坂静生
砂眠るころほひ遊牧民(ノマド)の焚火かな 中原道夫
青い痣美しくあり聖五月 鳴戸奈菜
ひとりでに化物現れる日向水 増田まさみ
青嵐少年の朝は全力で 佐藤清美
歌麿の遠眼鏡には春の塔 長嶺千晶
地中海の猫の食卓虹架かる 水野真由美
讀初や杜甫の絶句に江現れて 瀧澤和治
ポスターの女体の胸へさみだるる 仲 寒蟬
春昼や叫びそうなるマンホール 渋川京子
こんなにも虹がきれいだ死後だろう 矢口 晃
なお拙句の中で《『GANYMEDE』第六〇号掲載の拙稿「平成百人一句」のうち高山れおな句《げんぱつ は おとな の あそび ぜんゑい も》の引用に誤記あり「の」と「あそび」の間の一字空白が欠落。お詫びして訂正致します。》という文言が前の句にくっついて組まれているように見えるが、これは次の句《野遊に鼻血出し者前に出よ》の前書である。
前号「ガニメデ」vol.60は当ブログには上げないままになっていたが、そちらは60号を記念して、自由詩、短歌、俳句の平成25年間を振り返る特集が組まれており、私も「平成百人一句」を寄せた。
これは「アナホリッシュ國文学」第5号に載った宗田安正さんの同趣旨の企画と一緒に、週刊俳句に転載されているので、興味のある方はそちらを参照してください。
「ガニメデ」本誌の購読申込は京都の三月書房のHPからメールで出来る。
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Leonard Cohen Songs From The Road BDRip 720p Eng Ac3
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