「LOTUS」(発行:志賀康・酒巻英一郎、編集:表健太郎・九堂夜想)第27号(2014年3月)から。
特集は「クライシス―LOTUS句集評」で、最近出た同人3氏の句集評。
はるや魚の形(なり)に立つべし影の妻 九堂夜想(特別作品)
雲三度(みたび)さらうや桔梗の影のみを
ひとを編む毛糸玉には赤が足りない 豊口陽子(特別作品)
すこし割れまた寄り添うてなゐの月
惑星のほの明るさへ柊挿す 三枝桂子
ひとつ家
背戸から枯野へ
火を借りに 酒巻英一郎
王無くば地に詩成らずと谷人が 志賀 康
歯が抜けている白梅に囲まれて 曾根 毅
幻聴と井戸の違いは青葡萄 古田嘉彦
さらさらと
白鳥交る
日と蔭と 吉村毬子
平らなる五月の海に沖はなし 表健太郎
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「原子力発電の夜明け」東京シネマ1966年製作
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