「白茅」(代表:中田剛)第4号(2014年春)から。
招待作家作品に高野ムツオ、柿本多映。
特別作品に大木あまり、白石喜久子、関悦史、正木ゆう子、間村俊一、若井新一。
飛ぶときは菊座もあらわ寒の雁 高野ムツオ
寒の雨この世もともと死者のもの
刻まれし痛みか葱の百光は
目覚めたる蛙が足に手をかける 柿本多映
ニライカナイへ転がる餅とサイコロと
鬱王忌ルソーの森の奥知らず
蝉の殻もらふ大きな雲の下
枯草に座る白猫陶のごと 中田 剛
そこまでは蕾ここから梅の花 坂内文應
轍跡たどるや春を着ぶくれて 大木あまり
竹秋の子供のかよふ古道かな 白石喜久子
旧館へ渡ればしんと冬銀河 正木ゆう子
はだれ雪ロラン・バルトの相撲好き 間村俊一
堅雪や尾を引き摺れる山鴉 若井新一
銀色の海に雨ふる雛かな 萬燈ゆき
枝先は空に触れゐて黄落す 三森鉄治
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Tchaikovsky Symphony No 5 E minor, Yevgeny Mravinsky
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