2014年
マルコボ.コム
鈴木牛後(1961 - )の第2句集。第1回「大人のための句集を作ろう!コンテスト」最優秀作として刊行された『根雪と記す』に続くもの。
本文33ページでCDよりやや大きい判型に57句を収録。
著者は北海道で酪農を営む。
しぐるるや死して牛の眼なほ大き
トラクターのタイヤの大き溝を蛇
裸ひとつこの地に捨つるため稼ぐ
初霜の餌場に牛の歯を拾ふ
凍星やよく振つて打つペニシリン
氷点下三二度の人の音
残雪の果てのひとつを踏みつぶす
雲海へ王のごとくに放尿す
トラクター降り秋天の深きこと
夏の牛群れゐて風を呼びにけり
働いてゐて炎帝に跨がるる
斃獣と呼ばれしものを露に置く
震へる機械震へてのぼる秋の蜘蛛
深雪晴乳のかすかな暖色に
鳥帰るわがにんげんのうすつぺら
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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Dead Can Dance Live at the Heineken Hall, Amsterdam June 24, 2013
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