2014年
北溟社
津高里永子さんから北溟社編『新現代俳句最前線』という分厚い本をもらった。
50代作家のアンソロジーらしく、参加者は以下の43人。
石地まゆみ、石母田星人、伊藤眠、伊藤瓔子、今井豊、上迫和海、上野一孝、上野孝子、植松紫魚、遠藤千鶴羽、遠藤由樹子、大石香代子、大元祐子、甲斐由起子、柿沼茂、梶川みのり、金子敦、川島葵、小林千史、齋藤哲裕、斎藤冬海、坂本緑、佐怒賀由美子、しなだしん、白濱一羊、すずきみのる、高橋修宏、舘野豊、田中久美子、田中幸雪、津高里永子、中村慶岳、中村与謝男、松井貴子、松永浮堂、水野真由美、満田春日、三森鉄治、宮崎斗士、宮田勝、森須蘭、谷中淳子、渡辺通子。
2段組みで、1ページに28句収録の524ページ(さらに散文も収録)というレンガ本であって、いつ通読できるかわからない。今回は津高里永子(1956 - )さんの句だけ抄出する。「未来図」を経て現在「小熊座」同人。線の太い句に印象的なものが多い。
種もろとも輪切のレモン自己紹介 津高里永子(句集『地球の日』)
鬼房と六林男の戦後草を刈る
ストーブの炎見てゐる別れかな
平日の涼しさに恋はじまりぬ (句集未収録)
空梅雨のころがりさうなガスタンク
樺太が見ゆる厄日のペンギンに
確保せし職と男とくぢら肉
憲法記念日空つぽの天袋
さきざきのこと蛤のすまし汁
みづからの大きさに消ゆ秋の虹
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Archie SHEPP & Joachim KÜHN "Transmitting"
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