「GA(が)」(編集発行:秦夕美)68号(2014年4月)から。
秦夕美の個人誌で、俳句、散文のほか、赤尾兜子の《密息や山の根に浮く春の虹》を発句とした独吟十八韻を掲載。
百頭の蝶の柩に寄する波 秦 夕美(「蝶の橋」)
鱗粉のまがなしきかな万愚節
國原や蛹のまゝに夏の来て
白酒をこぼす戒厳令の街
西南は鳥帰る頃ゆらぐ闇 秦 夕美(「田原坂」)
沈丁の香にさそはるゝ自刃かな
ある日ふと西郷の名や竹の秋
夕東風に軍鼓の余韻外厠
田原坂は西南戦争の激戦地。
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solid state survivor - ymo (07/07/12)
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