「鷹」(発行:小川軽舟)2014年5月号から。
特集は「新人会の活気」。鷹新人会(40歳未満)の自選代表句10句を、田中亜美と生駒大祐が鑑賞。
まるめたる銀紙軽き花見かな 小川軽舟
蝶消えて母の戒名もう忘る
日本は海に囚はれ薺打つ 奥坂まや
きさらぎや投げ銭に澄むヴァイオリン 細谷ふみを
雪投げの母子に我は誰でもなし 髙柳克弘
パイプオルガン奏者に聳え春深し 志賀佳世子
白く軽き食堂の皿新社員 岩永佐保
雛灯少年少女死を知らず 永島靖子
春闘や年々減つて正社員 佐竹三佳
《私は巡りあわせが悪いのか部下の結婚式の仲人はおろか披露宴の主賓も務める機会がなかった。思えば三月三十一日の髙柳編集長と紗希さんの披露宴が初めての主賓である。》小川軽舟「編集室」 ※髙柳克弘・神野紗希の披露宴は入籍から一年余りを経て先月行なわれた。
*****************************************************
"Pas de cinq" Mauricio kagel
コメントを投稿
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。