「鷹」(発行:小川軽舟)2014年4月号から。
第九回五人会賞というものの発表号。五人一組のチームを組んでもらい、応募の十句を競わせる賞らしい。
立呑みの肘ぶつかつて二月かな 小川軽舟
白酒の引つ込んで注ぎ終りけり
初夢に茫と飯島晴子さん 星野石雀
肉塊に肋突き出て寒に入る 奥坂まや
泥鰌皆泥にねむれるみぞれかな 南十二国
女正月日だまりせまき畳なり 中岡草人
何用と言はず上がり来頬被 髙柳克弘
弁当は隅から喰へり冬の山 有澤榠樝
晴天の焚火神父と青年と 永島靖子
外套に守られぬ頸ほそすぎる 竹岡一郎
雪降るや光の中のパチンコ屋 蓜島啓介
黒澤あき緒の俳句時評が拙著『六十億本の回転する曲がつた棒』を近作ともども取り上げてくれているのだが、一点間違いがあり、《カップめんの縁に乾びし葱一片》は震災詠ではない。震災詠は最後の章に百句まとめて入れてあるが、これはそれより前の章の句である。
後記。兼城雄が編集部入り。
*****************************************************
Lalo Schifrin & BBC Bigband - Jazzwoche Burghausen 2006
コメントを投稿
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。