普段マンガはほとんど読まなくなってしまっているのだが、鈴ノ木ユウ『コウノドリ』は俳句関係者にも一応紹介しておく義理があるような気がする。
というのは、アンソロジー『新撰21』のスポンサー様が医師だったので、私も産科医たちがいかに過酷な状況を強いられているかを数年前から何となく知るようになり、暗然としていたからである。
これはマンガにでもしなければ誰にも伝わらないのではないかと思っていたところ、そういうものがちゃんと出た。
誕生の感動が話のメインになってはいるものの、未検診のまま放置して救急車でいきなり飛び込んでくる(経過が何もわからない)“野良妊婦”の問題等、現場の苦しみがなまなましく描かれていて、医師が見ておかしくない(稀少な)作品となっているらしい。
望んでであれ、そうでなくであれ、これから子を生す可能性のある若い人は特に必読。
内容の一部がこちらで見られる。
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Gonzalo Rubalcaba Quartet / Piano Solo ~ Giant Steps (1992)
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