「ぶるうまりん」(編集発行、須藤徹)26号から。
ぶらっくほーるの真ん中にある花明り 須藤 徹
三味線草の合奏淋し風の基地
〈フランシス・ベーコン展五句〉から
叫ぶ教皇重低音の蠅生る
教皇の脳天に散る陽炎よ
東京国立近代美術館で開かれていた「フランシス・ベーコン展」(今は豊田市美術館に巡回中)をご覧になったらしくて、それについての須藤さんのエッセイも載っている(これ私も見てたので、近いうちにやはりその句が雑誌に出る予定)。
須藤氏のベーコン展のとは別に「美術と俳句のアマルガム」なる特集が組まれていて、会員諸氏が美術作品をモチーフに句とエッセイを書いている。
なお画像は誌面に載っているのと同じ作品をネットで拾ってきたもの(左上=ハンマースホイ、右上=ゴッホ、左下=伊藤若冲、右下=マレーヴィチ)。
春昼の背後をみせて彳ちつくす 土江香子(ハンマースホイ)
半身は星月夜うねる糸杉 山田京子(ゴッホ)
花ぐもり天衣を纏うフェニックス 三堀登美子(伊藤若冲)
レーニン廟立方体(アルヒテクトン)の冬埋まる 松本光雄(マレーヴィチ)
以下、特集以外の句から。
たくさんの矢印春にむかつてゐる 二上貴夫
浅蜊あつさり高山に来て死ねり 藤尾 州
もなりざへ帰す1/2白菜のほほえみ 及川木栄子
俳諧はブリコラージュ雁瘡癒ゆ 松本光雄
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