「小熊座」2011年12月号から。
連載は神野紗希「富澤赤黄男論『黙示』を読む(12)―〈ガラスのコップ〉の正体―」、沢木美子「惟然の里のよもやま話(12)」、俘夷蘭「日本におけるモダニズム(53)」。
秋の蝉熔岩(マグマ)が呼吸するごとし 高野ムツオ
照らされし順に立つべし稲光
百骸九竅あるゆえ酷暑残暑あり
原子炉の火もあえぎおり秋夕焼
この道は宇宙へ続く花野かな 土見敬志郎
消えることなき運動会の白線 越高飛騨男
避難地域の校庭か。
海境の道か素足に砂やさし 津髙里永子
「ご自由にお持ちください」秋の雲 澤邉美穂
天高し動き出したる姫路城 佐藤成之
断崖は今も断崖秋の雨 関根かな
二十キロ圏内に象秋の雨 遅沢いづみ
私自身も日常を句をすると、現在でもまだ「瓦礫」と「放射能」だらけとなる。
ホームページに情報が上がっていないが、小熊座は「第5回 佐藤鬼房顕彰全国俳句大会」を開く予定らしい。
以下は11月号に同封されていたチラシから。
日時:平成24年3月20日(火・祝日) 受付10:00より 開会12:30より
場所:壱番館塩竈市遊ホール(宮城県塩竈市本町1番1号 JR仙石線本塩釜駅徒歩5分)TEL:022-365-5000
選者
一般部門=和田悟朗、宮坂静生、正木ゆう子、蓬田紀枝子、高野ムツオ、渡辺誠一郎
ジュニア部門(18歳以下または高校生以下)=髙柳克弘、神野紗希、照井翠、佐藤成之
賞:佐藤鬼房並びに選者染筆の色紙、著書など。
応募方法:未発表3句1組(1人何組でも可・ジュニア部門は1人3句以内)
投句料:1組1,000円(無記名定額小為替使用)※ジュニア部門は無料
応募締切:平成24年1月16日(月)当日消印有効(送り先は個人宅なので省略。問い合わせは小熊座ホームページに管理人へのメールフォームあり)
※大会当日、参加者から嘱目1句募集 12時締切
※当日分は全選者による公開審査 参加費1,000円 当日受付
シンポジウム:「鬼房晩年の魅力」
パネラー=田中亜美、神野紗希、矢本大雪、宇井十間、関根かな
司会=大場鬼奴多
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