「天為」1月号から。創刊20周年記念大会と有馬朗人主宰の文化勲章が重なって巻頭のグラビアページが華々しい。
20周年記念シンポには岸本尚毅、神野紗希、仙田洋子、日原傳、藤田哲史の各氏とともに私も参加していたが、その全文も主宰講演ともども収録。司会の西村我尼吾氏が作った討議用の質問は週刊俳句に上げてある。大会当日は、周りが弾き飛ばされんばかりの主宰の意気軒昂ぶりが印象的だった。
赤好む国の大都や日短か 有馬朗人
大声で呼ぶ初富士の親しさよ
悼 古舘曹人氏
筆擱いて木の葉時雨を聴かれける 小原啄葉
山椒の黄葉かつ散り香りけり 大屋達治
絵葉書の裏は砂漠や星月夜 明隅礼子
蛇惑ひゐて理科室の壜の中 津久井紀代
秋澄むや指揮棒ひとつ指揮台に 山田節予
冬野菜七色蒔きし僧の閑 大屋郁女
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