「らん」第52号の特集は「金原まさ子句集『遊戯の家』を読む」。
鳴戸奈菜、嵯峨根鈴子両氏とともに私も鑑賞を書かせていただいている。
金原さんとは手紙のやり取りが何度かあったが、小説執筆の夢も抱いているという。百歳での小説家デビューとなるわけでもし実現したら壮挙である。
なお、金原まさ子さんは「らん」では「金子彩」の名で活動、華麗な加虐性に富んだモダンな作品を発表し続けている。
冬月や金粉法にて彫る故郷 五十嵐進
草迷宮のうえにひろがる虚無と雲 伊東聖子
雪湯宿シーレの裸婦が紛れをり もてきまり
てんくうにゆりをまぜらんだいせいうん 丑丸敬史
別々の夢見て貝柱と貝は 金子彩
弟は美男子たりし十三夜 楠見恵子
山眠る砂場の山も眠りたり 下田静子
冬の木に赤いマフラー巻かれあり 鳴戸奈菜
こつぜんと包丁消えし木の葉髪 結城 万
句集『遊戯の家』金原まさ子
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