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2008年11 月 8日 (土)

コメント

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野村麻実

ここに上げてある俳句、全部好きです。

>味噌蔵に一塊の雪まろび入り

味噌蔵寒そう。。。でも綺麗な句です。

>冷えといふまつはるものをかたつむり

冷えはつらいですよね。
孤独感が独特です。でもあのヌメヌメさを取り去ってくださっただけでも凄い句です。
(ヌメヌメさ加減が嫌いです。)


昼寝より覚め火口湖へ一列に

壮大すぎて言葉がありません。

関悦史

>野村麻実さま

味噌蔵の句は「一塊の雪まろび入り」で、外はかなりの高さに積もっていることとか、そこでの暮らしの重い匂いのようなものまでが、動きとともに一瞬で浮かび上がってきますね。
雪の「明」と味噌蔵の「暗」の対照も鮮やかです。

かたつむりの句、たしかに「ヌメヌメさ」が気にならなくなってます。「冷え」で硬質に結晶したようで。

昼寝より覚め火口湖へ一列に

一方に「昼寝」という意識のない状態、一方に「火口湖」という人体など微塵にする自然の暴力の巨大な痕跡、二つの空無の間を歩いていく行為が生そのものの暗喩と見えますね。
ただこの句の特徴は「一列に」で単独行ではなくなり、ふくよかさやおかしみまで出ているところで、頭で考えてではなかなか出ないフレーズだろうと思います。

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