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2019年7月私家版
『ダ・ヴィンチの翼』は鷲巣正徳(1952 - )の句集。序文:今井聖。
著者は「街」同人。
短日や段ボールの翼竜が飛ぶ
フェルメールの光の粒や冴返る
犬の灰埋めれば立てり入道雲
猫逝くや片目に白き露生れて
秋の夜の猫が顔擦る本の角
侠客の如き藁塚日本海
嚙む如く水飲む犬や花野中
押し合つて羊の帰る夕夏野
酸素吸ひ胎児の如く昼寝かな
銀河から鳥のかたちの立ち上がる
始祖鳥の眼の潜みをり藤の中
ゑのころや電車見るのが好きな犬
潮吹いて星と交信する鯨
生きんとて気管切らるる秋の暮
ダ・ヴィンチの翼で翔ける冬銀河
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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