2015年
ふらんす堂
『大夢』は大関靖博(1948 - )の第5句集。この5年間の句を収録。
著者は水原秋櫻子、能村登四郎、福永耕二に師事。「轍」創刊主宰。
ことごとく空飛ぶ夢の貝割菜
舟去りて水面を閉ぢる菱紅葉
竹伐りて竹を空より引き摺り出す
曼珠沙華脳髄が血を浪費する
数へ日の算盤塾の明りかな
秋風の鉄条網の螺旋かな
雲の峰壺の中より大男
万の粒秘め一粒の露の玉
大根が地中に太る月夜かな
オムライス崩せば山の眠りをり
無無無無無虚無虚無無無無桜哉
蝉時雨仏像の木の生きし頃
ストリートダンス必修一遍忌
立冬の太陽天の慈眼かな
左義長や天地をつなぐ火の柱
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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Leos Janacek Sinfonietta WDR-Sinfonieorchester (2007)
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